昨今、声高に論じられている「一票の格差」について、ひとこと言いたい。
参議院の選挙制度改革によって選挙区の定数を「10増10減」とする見込みですが、その中では「鳥取と島根」「徳島と高知」を一つにする「合区」が導入されるようです。
さて、その対象となっている島根県。
じつは衆議院総選挙の投票率が、16回連続で全国1位となっています。
地方に住んでいると、例えば生活に直結する道路整備事業などを政治に期待したりします(国会議員の役割かどうかの是非はともかく)。
都会での暮らしのように、電車が2・3分おきに来るような便利な状況が当たり前ではないからでしょう。
「一票の格差」ばかりに目を奪われていると人口密集地の声が益々大きくなり、地方が切り捨てられてしまう恐れがあります。
それこそ憲法によって、「法の下の平等」の名のもとに「投票価値の平等」を訴えるならば、政治に期待する「民意の格差」をもって政治が住民生活に与える「機会の均等」も考慮されなければいけないと私は思います。
皆さんはどう思いますか?